嗚呼、俺はまだ生きている


おまえは、まだ生きているのか。
老いたな。
それでもよくここまで生きてこれたなとしみじみ思う。

嗚呼、俺はまだ生きている。
俺と神の間を隔てるものは何もない。
夜の静寂に一人神と対峙する。

生を司る者は、死をも司る。

創造と破壊は裏腹である。

生と死の間に私は漂っている。
時間の罠に囚われて我を見失う。
生きているのか死んでいるのかわからなくなって体を弄る。

嗚呼、俺はまだ生きている。
この時と空間は、普遍的で、全てである。

この時の中で私は生きている。

時は、泡の様に生まれては、消えていく。
この世に確実な事などありはしない。

暗闇の底からじっと私を見詰めている者は誰か。
ああ神様。貴方のために吾を活かせよ。

人は、神を恐れなくなった。
驕り高ぶり、神を侮る。

吾を活かす者は神である。

神は恐ろしく。そして、偉大だ。
今は積み重なって過去となり。
未来は、混沌とした闇の中にある。

神が信じられなければ何が信じられるというのか。

この時に、
ただ為すべき事を為すだけだ。



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