主従の絆


本来主従の絆とは、深く、強いものだ。
従者は、主人と伴に死地に赴き、最後の最後まで付き従い。
終いには、死に水をとり、介錯をし、遺言を託され、首級まで預けられた。
主人の馬前で死ぬことを従者は無上の誉れとした。
かつては二君に使えずと忠誠をも誓った。
だからこそ、主人は、命がけで部下を守った。
主従の絆は、死後も変わりない。

戦う事を知らぬ者は、侍にはなれない。
下僕にすらなれない。
その時はいつ来るかもしれない。
だからこそ、侍は、侍たる者、常に、清浄な下着を身に着ける事を作法とし、一度家の敷居を跨いだら死を覚悟する。
なぜ、戦おうとしない。
なぜ、いつまでも冷ややかに醒めた目で世の中を睥睨し、己を欺く。
武士(もののふ)は、戦うべきに戦わなかった言い訳はしたりはしない。
その時は今しかない。忘れるな。
戦うべき時を知る者こそ武士(もののふ)なり。


俺は、この国に命を捧げたい。
だから、自分のために死ねない。


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