背中合わせの関係



 背中合わせの関係というのは、窮地に陥った時、背中合わせになれる関係を言う。そして、それが、仲間であることを表す真の関係である。
 いざという時、背中合わせになれるかどうか。それが仲間であることの一番の試金石である。
 窮地に陥った時に、敵前逃亡されたら堪らない。最後の最後まで信じあえる仲間こそ真の友である。

 背中というのは、死角である。背中から斬られたら防ぎようがない。
 故に、古来武士道では背中から斬るというのは、最も卑劣、愚劣な行為と忌み嫌われただけでなく。背中から斬られた者は未熟と蔑まれた。
 相手に背中を見せるというのは、武士にとって余程のことであり、最も、相手を信頼しているという証でもある。
 その背中を敵を前にした時、合わせて闘う。それこそが最も固い絆を表している。
 この様な関係を日頃から築けるかどうか、それこそが信じあえる仲間を作れるかどうかの分かれ道なのである。





                content         


ページの著作権は全て制作者の小谷野敬一郎に属しますので、 一切の無断転載を禁じます。
The Copyright of these webpages including all the tables, figures and pictures belongs the author, Keiichirou Koyano.Don't reproduce any copyright withiout permission of the author.Thanks.

Copyright(C) 2011.11.11 Keiichirou Koyano