前衛・先鋭・革命



 一つの理念が形成される過程では、どうしても前衛的部分、先鋭的部分、革命的部分が生じる。なぜならば、創造は、破壊を伴う行為だからである。

 フランス革命やロシア革命の例を見ても明らかなように、混乱状態の中では、少数派が多数派を制することが多々ある。無政府的な混乱状態では、理性や正論よりも規律や統制力が強い者が事態を掌握するのである。この点を忘れてしまうと結局、強圧的な全体主義者や独裁者、或いは、外国の勢力に権力を譲り渡し道を拓いてしまう。

 新しい体制を築こうとした時、古い体制を打ち壊さなければならない。それは、必然的に破壊を伴う。時には、暴力的にもなる。それが革命の本質である。
 又、世の中が乱れ、無秩序な状況になれば、ものをいうのは力である。統制力を持った組織が力を発揮する。
 結局、組織的に行動をした集団が最後には勝利するのである。それが権力である。

 混乱期を脱出するまでは、統制や規律を優先すべきなのである。

 無政府状態に幻想は持てない。
 無秩序は秩序を求めるからである。
 民主的勢力が破綻するのは、一時的に、統制に服することが出来ないからである。

 もし、正義を実現したいというのならば、規律や統制をとることに躊躇してはならない。
 独裁者を生み出すのは、無秩序なのである。





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