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僕は、本当に陰謀だと思いますよ。
考えてから決めろとか。
個性を尊重しろとか。個性は、人と違うことだとか。
だから人と違うことをしろとか。
何でも疑ってかかれとか。体制や権力者の言う事は、特に疑れとか。
権力や権威は、悪だとか。
伝統とか、伝承とか、慣習とか、言い伝えとか、伝来とか言った古い考えは、迷信で、遅れているんだとか。
人を見れば泥棒と思えとか。現実は、汚いとか。世の中はそんなものだとか。
理想と現実とは違う。世の中、理屈通りにはいかない。
何でも諦めが肝心とか。
他人(ひと)は、他人(ひと)。誰も自分事を解ってくれない。
いざとなったら誰も助けてくれないとか。人を信じる奴は馬鹿だとか。
(ひねくれた意味で)自分さえよければ良いんだとか。
皆自分のことしか考えていない。
誰も他人のことなんか考えていないとか。かまってくれないとか。
世の中の権力者は、国民を利用することしか考えていないとか。
お父さんのようになっては駄目とか。
尊敬のできる人なんてこの世には、いないとか。
理想なんて幻想だとか。
純粋なんてこの世にないとか。
(よく解らないけど意味もなく)甘いんだよとか。
厳しい教育は駄目。放任主義に限るとか。
神や仏なんて存在しないとか。
道徳や正義なんて欺瞞に過ぎない。
科学によってこの世の全ては解明されているとか。
真面目に生きる奴は馬鹿を見るとか。
死ぬ者、貧乏。どんなに無様でも生き残った奴が勝ち。
負けるが勝ち。
どんなに汚い事しても勝てば良いんだよ。
ばれなければ良いんだよとか。
どんな事しても、競争に勝たなければいけないとか。
何でも客観的に考えろとか。秩序とか、法とか言う奴は、封建的な奴だとか。
かたぐるしい事を言う奴は、やな奴だとか。
和をもって尊しとするとか。皆に会わせていれば良いんだよとか。
その場の雰囲気を大事にしろとか。空気を壊すなとか。
しらけるぜとか。
屁理屈はこねるな。
見て見ぬ振りをしろとか。
話せば解る。
(どんな状況でも)暴力はいけないとか。闇雲に、暴力反対を叫ぶ。
名誉やプライドなんて役に立たないとか。
所詮この世は金だよとか。
正直者は馬鹿を見るとか。
自分の言葉で話せとか。自分の言葉というのは、相手の言うことを言い換えること。
他人の意見を聞けとか。
男と女は同じなんだとか。
迷惑をかけなければ何をしても良いとか。
礼儀作法は、封建的だとか。
形式主義は、無意味だとか。
言論の自由を猥褻の自由にすり替えたり。
儒教的な考え、アジア的な考えは、後進的な考えであるとか。
親を敬ったり、国や、家族を愛するのは、軍国主義だとか。右翼だとか。
民族主義は、迷信だとか。
これ全部よく考えると毒ですよ。毒。
何の前提もなく使われれば毒でしかない。
つまり、日本人が日本人として結束できないようなキーワードが埋め込まれている。

一見何でもない言葉に毒が沢山ある。
しかも、思想として刷り込むのではなく。
言葉として刷り込む。汚い陰謀ですよ。

一つ一つのフレーズを聞くと最もらしく聞こえるが、それを組み合わせると、そこに浮き上がってくるのは、敗北主義であり、隷属主義であり、利己主義である。

なかでも考えてから決めなさいと言うのは、猛毒ですよ。

考えたら決められない。これが大原則ですよ。決断というのは、直観的に、主観的に、感情的にする。だから、修練でしかない。それを、論理的に、客観的に、理性で決断はするものだという錯覚がある。これがさいあくの事態を招いている。決めれば、修正も訂正も止めることもできる。でも決断しなければ何もできない。
車の運転は、とっさの判断が要求される。それを冷静に、客観的に、論理的に、理性で判断していたら、とっさの決断に間に合わなくなる。決断というのは、一瞬の判断で決まる。それは、第一感を磨くしかないのである。決断は、一瞬でできる。そこに迷いが生じたら、決断できなくなるのである。

考えてから決めさせるために第一感から微妙にズレる事になる。ひどい場合は、決められなくなる。人は、失敗や後悔を積み重ねて学ぶのである。失敗や後悔の意味がなくなる。また、最初に言われたことからズレてしまうために、無意識に逆らうことにもなる。第一感で決断したことだからこそ反省もできる。次善の策に終始したら、言い訳と後悔だけが残るのである。

子供が、これがいいと決めたのに、よく考えて、よく考えてとプレッシャーをかけたら、子供はどうしていいのか解らなくてパニックに陥る。そして、決められなくなる。
考えても結論が出せないと言うのは、最悪な状態だと言う事を忘れてはならない。現代人が自殺していく原因は、決められないことにあると思う。決められないから自殺していく。これほど矛盾したことはないが、最終的に出す結論なんてそんなものである。決められないが故に最悪の決断をする。
今の子は、何も決められないから自殺していく。だから、理由らしい理由なんて最初からないんです。残された者は、それではいられないから、後から理由を考える。
本当に苛められたから死んだのか。それは解りませんよ。確かに、ひどいことを言われたから、ひどいことをされたからという事はあるかも知れない。でもそれが本当の理由かというとね。死ぬというのは、本来そんなに短絡的にできるものではないはずですよ。だって怖いですもの。その怖さがない。それが怖いですよね。
まあ、理由があるとしたら、考えてから決めなさい。考えてから決めなさいと執拗に言ったことですかね。考えろ考えろと言うと決められないからパニックになる。そして、死ぬんです。







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