事務は、事務になってしまう


事務を事務としてしか見なかったり、手続きを手続きとしてしか見なかったら、事務は、事務に、手続きは手続きになってしまう。

事務や手続きの目的は、管理である。
事務や手続きは、なぜ、何を管理するのかが重要となる。

事務や手続きからなぜ、何を管理するのかが見失われれば、事務や手続きは、形骸化し、本来の働きを失ってしまう。

本来の働きをしなくなった事務や手続きは、かえって弊害となる。

何をどのように管理するのかによって事務や手続きの在り方は変わる。
多くの人は、事務や手続きを形式主義だとか、面倒臭いと言って嫌うが、事務や手続きは管理の根幹であり、事務や手続きを怠ったら、管理はできなくなる。

では管理とはなにか。管理とは、組織を制御する事であり、監視する事である。そして、事務や手続きは、組織を制御し、監視するための手段なのである。
事務や手続きが崩壊すればたちまち、組織も崩壊してしまう。

組織を管理するというのは、組織的な意思決定を促す事でもある。
それは、一つ一つの決定をつなぎ合わせる事である。
一つひとつの決定の前後、順番を定め、それに継ぐ作業の整合性を保つ事である。

また、事務や手続きは、不正を防ぐ手段でもある。
管理が行き届かなくなると不正や過誤は防げなくなる。
最終的には組織を破綻させてしまう。
事務や手続きは警報装置でもある。





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