父と子


父と息子の関係は、宿命的としか言いようがないですね。
同じ親の子でも全く違う人格や性格、価値観を持っています。
それが先天的か、後天的かはわかります。
でも、父と子というのは、戦いですね。
勝つか負けるかという以前に、緊張関係はいつでもある。
仲が良くても悪くても、要するに、お互いがある意味ライバル関係にあって切磋琢磨していると思うのです。
父親は父親として息子には負けたくないし、息子にとって父親は当面の目標なのかもしれません。
いつか超えてやるって自分は思っていました。
でも、最後まで僕にとって父は父でしたね。
逆に息子は息子であってほしい。
他人に追い越されたからと言って腹立たないのに、息子に対しては負けたくないという思いはどこかにある。
いつまでも、父親は父親なんだなんていつまでも突っ張っていたし。
息子がモテたりすると嫉妬したりもする。
でも、どこにいてもどんなに離れていてもどこか心の底でつながっている気がするんです。
家内なんて、カナダに行っても毎日のように連絡してますけれど、僕なんかは、こちらにいてもたまにしか話しないし、話をするときも何を話ししていいかわからない。
話す事ないんです。息子に女の話をされても困るし、家内なんて、恋人に対していろいろ助言するみたいですけれど・・・・。
息子の彼女なんて・・・。
いい女なら別ですけれど。

でも何も話す事ないけれど、どこかでつながっている。
まるで、自分を見ているようなところがあるんです。
でも悪いところほど似ると言いますからね。
兄弟とは違うんですね。
兄弟仲とか兄弟に似ているというのと、違うんです。

兄弟で似ていると言われてもピンとこない事でも、息子に似ていると言われるとなんか腹が立ったり、うれしかったり、妙なものです。



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