記憶


心の奥底に潜む記憶。

若い頃に聞いた曲や見た映画を改めて聞いたり、見たりした時。
懐かしく感じるというより、一種の新鮮さを感じる。
それは、その曲を初めて聞いた時の記憶、見た時の記憶が蘇ってきて、一瞬にして時を飛び越えてしまうような…。
新しいとか、古いとかいうのではなく、
記憶の奥底に潜む何者かを感じ。

今がその時なら。
でも、今の自分は、その時の自分とは違う。

だから違うときめきを覚えるのだ。
過去でも未来でもなく。

死は帰結なのだろうか。死は一通過点なのだろうか。

なぜ、自分はここにいるのだろう。
不思議。不思議。

時は容赦なく過ぎていくけれど、こうしている自分の魂は何も変わっていない様に思えたりもする。ただ時間だけが違って見えるのかもしれない。

あの子は今どこにいるのだろう。
何をしているのだろう。
思う事は悲しく。切ない。

いつか、記憶の底からも消えてなくなってしまうのだろう。
ただ、深く深く、心の奥底に・・・。

なぜ、ここにいるのか、その事の答えが見つかった時、目の前の道は開けてくるのだ。




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