テ  ロ


最近、テロというとイスラム教徒結びつけて考える風潮がある。
これは間違いである。
イスラム教だけがテロを起こすわけではない。また、イスラム教徒、全てがテロリストではない。多くのイスラム教徒はテロを容認しているわけではないのである。
過激な連中は、他の宗教や政治思想団体にだっている。
テロリストは、イスラム教だけでなく、キリスト教だって、仏教だって、共産主義者だって、独裁主義者だっている。

我々が学生時代は、テロというと赤色テロを指していた。また、赤色テロに対抗する白色テロである。アナアキトによる。黒色テロもあったが、基本的に政治思想に基づく者だった。
宗教というのは、基本的に穏健で、平和主義、非暴力主義というイメージがある。
当時のイスラム教徒は、一般に穏健だった。
宗教は、穏健、非暴力主義、平和主義だと現代人の多くは思っているが、キリスト教だってかつては十字軍を組んだし、仏教だって僧兵を雇ってもいた。宗教だから、非暴力主義だと考えるのは短絡的である。

テロというのは、基本的に弱者の採る戦法である。
強者の正規軍や警察に対抗するために、非正規軍、反体制、少数派によって採られる弱者の戦法である。
この事をよく理解しないとテロの本質が見えてこない。

イスラム教徒がテロに走るのは、イスラム教徒がテロに走らざるを得ないほど、虐げられ、追い詰められている現実がある。


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