戦 争
戦争というのは、戦争になると予測するだけでは意味がない。
大体、戦争なんて、戦争になると言っておけばいつかは当たるものである。
それは、人間は、死ぬとか。不景気になると予測する事と大して変わらない。
戦争を予測する以前に、戦争を是とするか、非とするかを明確にすることである。
戦争を非だとしても、じゃあ感情的に戦争反対を叫んで暴れれば戦争がなくなると思うのは、短絡的すぎる。ただ、戦争反対するだけでは、ヒットラーのような独裁者を図に乗らせ戦争を誘発する事さえある。
戦争を本当に防ぎたければ、戦争を引き起こす、メカニズム、仕組みを明らかにしてそれを変える以外にないのである。
第二次大戦後、戦争に巻き込まれた事のない稀有な存在である日本人は、戦争を非日常的な事のように思いこんでいるが。
戦争は、日常的な出来事なのである。
戦争が絶えたことなどない。常に、世界のどこかで戦いがあった。
お人好し日本人の中には、平和を願えば、平和はかなうと本気で思っている人がいる。
それは、宗教的心情としては理解できるが、現実的ではない。理想論でもない。単なる妄想である。
平和を願う事が悪いというのではない。ただ、平和を願っていれば平和になるんだという勝手な思い込みだけは、百害あるだけである。
戦争になると予測するならば、その前提となる条件を明らかにし、現状を知る必要がある。
その上で、戦争を引き起こすと予測に足る根拠、メカニズムを明らかにし、それを変える以外にないのである。
戦後、日本は軍備を持たなかったから平和だったというのは詭弁以外の何物でもない。それは現実を見ていないのか。あるいは逃避しているのかのいずれかである。
これから起こる戦争。日本が仮に巻き込まれる戦争とは、どんな戦争になるのだろうか。
それを考えるためには、前提条件と現状を正しき把握する事である。
日本は、第一に軍備を持っていないわけではない。
第二に、日米安保条約の存在である。
第三に、米軍の存在である。
集団的防衛権云々というが、現実に日本が攻撃されれば、米軍は何らかのアクションを起こさざるを得ない。それが前提である。それを認めなければ、日本は、孤児になる。
日本の平和は、自衛隊と米軍に守られてきたのである。
それを認めない限り、日本は戦争について語る資格がない。
一つは、地域を限定的な戦争である。
通常兵器による戦争か。核兵器や生物化学兵器も含まれる戦争か。
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