今の日本人は驕っている


今の日本人は、驕っています。
自分たちの生活は、自分達のだけで築き上げたもので、戦争で亡くなった人たちは愚かなのだと…。犬死なのだと…。
これでは、我々のために犠牲になった人々が浮かばれません。

憲法改正だなんて議論していますが、現実の戦いは、始まっているのです。否、日本の独立をかけた戦いは常にあったのです。戦いは現実であって観念の世界にあるわけではありません。
そして、人知れず犠牲になった勇者もいるのです。

驕る者久しからず。

北朝鮮が、大陸弾道ミサイルの実験を行い、米軍が戦闘態勢に入いり、いつ戦端の火蓋が切られるかという時に、観念的な議論を繰り返し、国防の要にあたる者を罷免している。
与党、野党を問わずこの国の政治家に、この国を真剣に守ろうという気概があるんですかね。

この国のために働くというのは、愚かなのですか。この国のために命がけで戦うなんて狂気なのですか。
しかし、私には、通さなければならない筋があります。道理があります。守らなければらない国があり、会社があり、家族があり、郷土があります。
確かに、国のために身命を賭して働いても一銭の金にもならない。しかし、この世の中、金だけですか。金儲けをする前に人として日本人として守るべき節度があると思うのです。
金のためにならない事をすることは愚かですか。自分は、金のためになら道義を捨てても痛痒とも感じない人間にはなりたくない。
日本人は、礼節を守り、誇り高く、名誉を重んじました。だから独立が守れたのです。恥を知る民族でした。その為に支払った代償は大きかった。
しかし、だからと言って彼等を犬死呼ばわりするのは、恥知らずです。恩は恩です。

最近の日本人は、礼節をも失いつつあります。

国のために戦い、この国のために亡くなった多くの英霊達に対する礼節を失くしたら我々には明日はありません。ただ堕落し、国を亡ばしてしまいます。司馬遼太郎や山本七平が言っておりました。
物理的敗戦は、取り返せても精神的敗北は取り返せないと。

今の日本人の自由は、家畜の自由に過ぎません。

克己復礼。己に克ちて礼に還れ。

ビジネスは、ビジネスですよ。条件で折り合いがつかなければ決裂しても仕方がない。
しかし、それでも通すべき筋はあると思います。否、だからこそ守るべき礼節は、守らなければ商売は成り立たない。

信用を築くためには長い間の精進積み重ねがなければできない。でも、信用を失うのは一瞬の不心得だからなと父厳しく戒められて育ちました。
相手の信用を落とし込めたり、最初からできないような理不尽な要求をしたり、内部をかく乱したり、些細な事で因縁を付けたり、相手の信頼や善意を逆手をとったり、言われない誹謗中傷によって相手を挑発するがごとく行動は、道に外れた事で厳に戒める事だと思います。

日本経済全体は曲がり角に来ています。御多分に漏れず我々の業界も大きな変動期にあります。
高度成長時代の様なイケイケどんどんでは限界があります。ただ安売りをしろという時代ではありません。そんなことしたら、商品の差別化ができない我々の業界は、自分で自分の首を絞めてしまいます。

また、少子高齢化時代だと言われて、空き家・空室が目立ち始めたというのに、一方で金余りからタワーマンションばやり、明らかに成り立ちません。成り立たない事は早晩破たんします。根本的な問題を見極めそれに対処する事です。

これからは、もう以前の様な乱暴なやり方では通用しないなと痛感しています。
これからの時代を担うのは若者たちで、彼らの潜在的能力を引き出し、次の時代を担う人材を育てるのが我々の責務です。

衣食住は、いつの世でも生活の基本、ライフラインです。我々の仕事は、衣食住の中の十を担う部分です。東日本大震災以降、各地で災害が頻発し、その度に、住環境の不備が指摘されてきました。住は、百年の計が必要です。少子高齢化が進み、介護、年金、医療などの不備が指摘されている今日、百年先を見越した施策を立てる必要があります。だからこそ、若くて信頼のおける人間を育て未来を託していくことが不可欠なのです。その為なら、私は、総てを投げ出しても本望だと考えています。

あくどいやり方、汚いやり方をすれば商売そのものが汚くなり、品位を失います。それは、商品の問題ではなく。商品を扱う者の品性の問題です。
戦いは、志を同じくする者と手を組む事ですよ。それは出会いであるし、信義恩義を重んじる事。一度、志すを同じくしたら、腹を割って話し合い、苦楽を共にすることできる同氏を集める事だと私は思うのです。
だから裏切り者は、どんな世界でも、どんな時代でも嫌われた。信頼を裏切るという事は、重い事です。いわんや恩を仇で返すとは…。
そんな者の言い分を聞かれたら人として道を誤りますよ。
私の考えは古いのですかね。
人を欺き、裏切り、堕とし込める。
人を信じるというのは馬鹿なんですかね。
でも人として守らなければならな礼節もあると私は思います。
若者を信じ、志を同じくする者同士が手を組んでこの国をよくするために何を為すべきかを真摯に語り合い、助け合う事が出来ればこれほど強い絆はありません。
ああ天よ、天よ。我が声を聞け。日本に、幸あれ。




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