想い


光あれU


光あれ。
朝靄の中、一人立つ。
まだ明け切れぬ黎明、淡き世界に
暗闇から抜け切らんと一人祈る。
混乱。混迷。光あれ。
はじめは、何もかも混沌としている。
やがて、かすかな光とともに
新しい世界が、少しずつ姿を現す。
光あれ。
髪を濡らし、
身を切るような寒風にこの身をさらす。
頬をぬらす涙。
ああ、なんと清々しい事か、
今、夜が明けようとする。
何も見えぬ、だが、希望がこの身に満ち、
得体の知れない感動に震えが止まらない。
私には、わかる。
私には見える。
私は感じるのだ。
この崇高な時を。
嗚呼、神よ。
天よ。我に勇気を与えたまえ。
信じるが儘に生きよう。
光を。もっと光を。






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