想い


一杯のコーヒー

いつの間にか時がたつ。
部屋の中だというのに
吐く息が白い。
ピットがいつの間にか
俺の側に来て
俺の顔をのぞき込んでいる。
暖かい気持ちが流れて
フッと笑いかける。
そこにいたのか。
おいこら邪魔をするな。
仕方ない奴だ。
温かなコーヒーを入れて
一服つけるか。
凍えた指を溶かす。
カップの熱さが
たまらない。
気が付くと
夕日が窓から射し込んでいる。
一杯のコーヒーだけで
これだけ幸せになれる。
豊かになれる。
満ち足りる。


豊かさとは、
貧しさとは何だろう。






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