想い


光あれ


光あれ。
朝の黎明、淡き優しい光。
朝霧に霞んで、ぼんやりとこの世は姿を現す。
はじめは何もかも混沌としている。
それは、叡智によって段々に明らかになる。
全体は、部分へと分解され。
細部まで詳細に見えてくる。
やがて日が昇り、この世に光は満ちる。
あらゆる物をあからさまにして日は昇る。
見えてくる。見えてくる。
この世の全てが見えてくる。
強い日差しによって世界は、渇く。
暑くて、暑くて吾も渇く。
周囲が明るくなるに連れて
部分が統合され、全てがあからさまに見える。
しかし、これは、真実だろうか。
幻想であろうか。
解ったつもりなのに、又、解らなくなる。
まばゆい光に、目もくらむ。

時がたつに連れて、また、日差しが優しくなる。
夕暮れ。
赤き光で全てが染まり。
優しい光で心を癒す。
私は、夕暮れが好きだ。
ゆがて、
この世は夜の闇に包まれ消えていく。
夜のしじまの中に星が瞬(またた)く。
また、明日のために。
又混沌とした世界に戻っていく。
はじめは何もかも混沌としている。






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