想い


東京にて


川面に揺らぐ夕日。
鮮やかに川を
赤く染めて揺らいでいる。
この一瞬の煌めきにこそ
神の栄光がある。
日々の雑踏に紛れて、
いつから祈ることを忘れたのだろう。
無味乾燥に見える都会の片隅で
何の変哲もない風景なのに
新鮮な驚きを覚えるのはなぜだろう。
これこそ神の啓示か。
毎日、見慣れた景色なのに
なぜ、これほど輝いて見えるのだろう。
私は、どこで、神を見失ったのだろう。
日は昇り、
日はまた沈む。
当たり前なことだからこそ奇蹟を感じるのだ。
だから、私は、今日も明日を信じる事ができる。
神は、日常性の中に潜む。
永遠の瞬間(とき)。
悠久の流れ。
どうして、神が信じられなくなったのだろう。
何気ない風景にこそ秘蹟が隠されている。
上を向いて歩こう。
下を向いてうずくまるのは嫌だ。
神の祝福は、今ここにある。
神に幸あれ。
哀しいときも、嬉しいときも
神に栄光あれ。






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