想い


弱さ

弱さってなんでしょうね。
弱さって、強さでもあるし。
自分の弱さを人前にされけ出せる時って、
本当は、強い時なんですよね。
僕は、学生時代どんどん仲間に
自分の弱さをさらけ出させました。
確かに、甘えに閉口した時もありますが、
ある時、気がついたんです。
どんどん仲間達が純粋になっていくんですよ。
そして、甘えだなんて思っている自分が傲慢に思えてくるんです。
純化するというのは、
自分の弱いところを燃やし尽くすことなんですね。
だから、いろいろと苦しみ、悶える。
それも重要な過程なんです。
だから、それは決して世間で言うところの弱さではない。
変わりつつある時、不安なるのは当たり前だと思います。
人を傷つけるのも、
遠慮なんかいりませんよ。そういうものです。
諸行無常です。
夾雑物を燃やし尽くし、
はぎ取り、純化していくんです。
その炎の中から、
新しい魂が再生していく。
それが火の鳥、不死鳥なのです。
まだ見ぬ世界への期待と怯え。
古い自分への愛着と郷愁。
その一切合切を燃やし尽くし、
その業火の中から
真実の魂が再生し、
天空へと飛び立つのです。
弱い自分も、醜い自分も、過ちも、苦しみも、
未来も、過去も
広大無辺な心で一飲みの呑み込み、
それを腹蔵の中に取り込む。
それが空です。
空とは、虚しさでも、空疎でもありません。
全てです。






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