想い


振り返ると


ふと振り返ると朝靄が煙る。
淡い靄の向こうから懐かしい声がする。
声に誘われて、来た道を
引き返そうとしかけた。
けれども、足にまとわりつく子犬が、
自分を現実に引き戻す。
前を見れば、まぶしい光の中に富士が見える。
雲の切れ間から朝日が射し込んでいる。
嗚呼、やっぱり、俺は、光に向かって歩こう。
子犬をつれて、
この道を歩いていこう。






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